慰安婦問題をテーマにしたドキュメンタリー「主戦場」の上映を見送ったことで、相次ぐ抗議を受けている第25回KAWASAKIしんゆり映画祭2019。「表現の自由への萎縮」を加速させる事態を招いたことを重く受け止めた映画祭は、オープンマイクイベント「しんゆり映画祭で表現の自由を問う」を10月30日に神奈川・川崎市アートセンターで急遽開催した。 NPO法人のKAWASAKIアーツが主催し、事務局を運営するしんゆり映画祭は、ボランティアを含む市民スタッフが企画・運営の中心を担い、2019年で25回目の開催を迎えた市民映像祭。予算の半額に近い600万円を負担する共催の川崎市が上映差し止めの訴訟中にある「主戦場」の上映に「懸念」を示したこと、また運営サイドが市民ボランティアや観客の十分な安全を確保できないという運営面での課題を理由に上映見送りを決定した。 この日のイベントは同映画祭に「沈没家族 劇場版」