先日、ファミリーレストランに行ったら、私の目の前の席にいた4人組のおばはんが韓流トークで激烈に盛り上がっていた。ステキなことだと思う。 中でも異彩を放つ、頭がファンタグレープみたいな色のおばはん(以下ファンタヘッド)が、やおらショルダーバッグから韓流スター名鑑のような巨大な本を取り出し、それを4人で回し読みしながら「この人、渋くていいわよね~」、「あのドラマで社長さんを演じてた人よね。ほら、あのドラマ…。何だっけ」、「その本に書いてるんちゃうん?」などと口々に言っては「あ、ほんまや。おぼぼぼぼ」なんつって笑っている。 まるで俺みたいだな、と思った。 私はおばはん連中に妙な親近感を抱いたのだ。その歳になっても趣味の合う友達同士で愚にもつかないボンクラトークができる…という中学生のごとき無垢で無意味な言論空間を祝福したのである。 おばはんに幸あれ。おばはんは最高だ。 しばらくすると、おばはんた