胸が痛い時に考えられる原因と、症状ごとに受診すべき病院の選び方 「胸が痛い」といっても、その原因はさまざまです。原因を大きく3つに分けると、「臓器に原因がある場合」「心因性の場合」「成長にともなう正常な痛み」となります。順に見ていきましょう。 監修:医療法人ビバリータ ポートサイド女性総合クリニック院長 清水なほみ先生 ①胸部にある臓器に炎症などが起こっている場合 胸部には肺、胸膜、心臓、血管、骨、神経、筋肉、乳房、一部の消化器があります。これらの臓器が傷ついたり、細菌やウイルスに感染したりすると、炎症が起こって痛みを生じることがあります。炎症が起きている臓器によって痛みを感じる部位や痛みの種類、痛みの起きる頻度は多種多様です。 たとえば心臓の血管が狭くなる「狭心症」では、運動などをしたときにギューッと締めつけられるように胸が痛み、数分で消えることが多いです。肋骨に沿って走る神経が傷ついて