どこの誰とも分からない、身元不明の遺体。その数は年々増加し、全国でおよそ2万体にのぼる。なかでも、家族・知人の前から突然いなくなり、縁もゆかりもない場所に行って身元がわかるものを一切捨て去り自ら命を絶つ、いわば“縁切り死”とでもいうべき死を選ぶ人が目立っている。その背景には何があるのか。番組では、縁切り死を選んだ人の身元を特定し、家族・知人のもとに返す警視庁の「身元不明相談室」を今回はじめて密着取材。一人ひとりの足跡を追うとともに専門家たちの「読み解き」を交え、現代社会の知られざる一断面に迫る。