幸せになるために、いくらお金が必要か みなさんは、「限界効用逓減(ていげん)の法則」を知っていますか? これは、財の消費量が増えるにつれて、財の追加消費分から得られる効用は次第に小さくなるという法則で、わたしたち人間が行うあらゆることに当てはまります。 たとえば 豪華なごちそうを好きなだけ食べていいと言われたとき、最初はおいしくて幸せを感じますが、食べすすめるうちに次第にその幸せを感じる気持ちは少なくなっていき(逓減していき)、おなかがいっぱいになってしまえば「もういらない」となる。この心の動きも限界効用逓減の法則のひとつです。 財(例で言うところの「ごちそう」)が追加的に消費されていくとき、効用(おいしいという気持ち)はしだいに少なくなっていく、ということですね。 人間のあらゆる行動に当てはまるこの法則ですが、ことお金についてはこの限界効用逓減の法則が当てはまらないのです。 簡単に言って