タグ

書評に関するminougunのブックマーク (3)

  • 批評という檻、解釈の迷宮 ――山川賢一の初期三部作について - 鳥籠ノ砂

    山川賢一は新進気鋭の文芸批評家として、これまでに三つの単著『成熟という檻 『魔法少女まどか☆マギカ』論』(2011)『Mの迷宮 『輪るピングドラム』論』(2012)『エ/ヱヴァ考』(2012)を上梓してきた。全て近年話題になったオリジナルアニメーション作品を題材にしたものであり、さらに、いずれも共通の主題を扱った論考になっていると言ってよい。それは最新作『エ/ヱヴァ考』の語彙を借りれば、私たちの正義を堕落させる「偽りのリアリティ」をめぐる問題であり、そこで経験される「ホメオスタシスとトランジスタシス」の葛藤である。 簡単に説明しておけば、偽りのリアリティとは文字どおり虚偽の現実性によって私たちを閉じ込める檻であり、ホメオスタシスとトランジスタシスとはそこで経験される維持と変化の葛藤である。たとえば偽りのリアリティは、処女作である『成熟という檻』ではタイトルどおり「成熟という檻」と名指され、

    批評という檻、解釈の迷宮 ――山川賢一の初期三部作について - 鳥籠ノ砂
    minougun
    minougun 2015/03/23
    『批評家は「最初の解釈」「先入観」なしに始めることはできないが、かといって「思い込みをぶつけるだけのもの」で終えるわけにはいかない。』
  • 黒瀬陽平『情報社会の情念』について - 鳥籠ノ砂

    黒瀬陽平『情報社会の情念 ――クリエイティブの条件を問う』(2013)は、私にとっては今ひとつピンと来ない美術批評だ。タイトル通り、情報社会におけるクリエイティブの条件を「情念」などの概念から説明する書は、しかし著者が警戒する「情報社会の球体」に回収されてしまっているのではないか。 書では「運営の思想」と「制作の思想」が対比され、両者はそれぞれ「必然」と「偶然」に対応している。しかし、このような対比は適切なのだろうか。たしかにビッグデータの時代とも言われる現代においては、データマイニングを駆使したパーソナライゼーションやプラットフォームの運営・設計が、閉塞空間の演出や良質な作品の産出などを左右している。とはいえ、そのことは直ちに個人の創造性を脅かすものではないだろう。たとえばソーシャルゲームにおいてもニコニコ動画のボーカロイド文化においても、現実には作者の作家性が存在していることは明ら

    黒瀬陽平『情報社会の情念』について - 鳥籠ノ砂
    minougun
    minougun 2015/03/19
    「情報社会の情念」と、この記事のセットでとても面白いコンテンツ。つまり、はてなはとてつもなく素晴らしいプラットフォーム。
  • プロの悩み方 - 書評 - オタクの息子に悩んでます : 404 Blog Not Found

    2012年10月11日23:45 カテゴリ書評/画評/品評Love プロの悩み方 - 書評 - オタクの息子に悩んでます 出版社より献御礼。 オタクの息子に悩んでます 岡田斗司夫 脱帽。これぞ岡田節。 人から相談を持ちかけられる立場の人は、必読。「自分に相談する」まで含めて。人から相談を受けることを生業としている人であればなおのこと。書後は、書より冴えた答えが出せなきゃおまんまのい上げなのだし。 ただし、一点だけ注意。書を読了したことは、あまり喧伝しないこと。相談室の棚にこれ見よがしに置いておくのはもってのほか。 なぜか。entryはそれについて述べる。 書「オタクの息子に悩んでます」は、著者による新聞連載の人生相談を一冊のにまとめたもの、かと思いきや、その人生相談をどのように作ったのか、その手口一切を公に曝したもの。 こういうのも何だが、新聞連載の人生相談によせられる悩

    プロの悩み方 - 書評 - オタクの息子に悩んでます : 404 Blog Not Found
    minougun
    minougun 2012/10/12
    しかし、人生相談一つするにも、自分が晒しても大丈夫な範囲+相手の守備範囲を見極めないと駄目だから、とても難しい。質問力というか。
  • 1