環境保全活動への寄付金を募る際、情報発信の仕方で寄付額が変化するとの調査結果を福井工大環境情報学部の吉田友美准教授(環境経済学)らの研究チームがまとめ、国際科学誌「エコシステム・サービス」で発表した。文章と図表で情報を発信した場合に寄付額が増加した一方、動画では減少した。吉田准教授は、動画での発信が必ずしも効果的ではないとした上で「クラウドファンディングなどで協力を呼び掛けるために動画を作る際は注意が必要」としている。 チームは、吉田准教授のほか、東京大、北海道大、九州大、国立環境研究所などの7人。 気候変動などの脅威にさらされている沖縄県のサンゴ礁の保全対策をテーマに、2014年2月にインターネットでアンケートを行い、全国の約1万人から回答を得た。 チームは、サンゴ礁の危機について▽情報を与えない▽簡潔な文章と図表で説明▽詳細な文章と図表で説明▽動画を見せる―の四つにグループ分けし、1年