『熟成純米澱絡み』は当蔵で三十二年間杜氏を勤めました“但馬流”の名杜氏「石原鉄男」(日本の名工・先代杜氏)が昭和六十三酒造年度に醸しました『純米吟醸・紅梅』を、凛とした蔵内で十五年以上ゆっくりと静かに寝かせた秘蔵の長期熟成酒です。 時の恵を受け、じっくりと熟成を重ねたこのお酒は“絹のような滑らかさと丸み” “高貴な熟成香”“角の取れた酸”其々が抜群の調和を保っています。日本酒は長期間貯蔵熟成をしますと年代物のワインと同じく澱(おり)が瓶の底にたまってきます。この澱を濾過して瓶詰めすることも可能ですが、折角長期間の熟成で形成されたクラスター・分子会合が壊れてしまいますので、私共では酒質・味わいを最優先に敢えて澱が絡んだ状態で出荷させていただきます。瓶を静置しクリアーな上澄みを、後半は澱絡みの絶妙な味わいをお楽しみください。(澱は飲用上、全く無害です)