2019年3月6日のブックマーク (1件)

  • こいつも仲間じゃなかった - 傘をひらいて、空を

    読み終わった小説やマンガは人にあげる。家に置くときりがないからである。たいていのものは読んでくれそうな人がいて、会うときに持って行ったり、段ボールで送りつけたりしている。 いつもマンガを引き取ってくれる友人が言う。そういえばマンガ家の、ほらこないだデビュー作をくれた、あの人、二作目を出すみたいだよ。私はそれを聞いて、誰だろ、と言う。友人はちょっと眉を寄せてそのマンガのタイトルを口にする。こないだあんたがくれたマンガだよ、忘れちゃったの? 忘れていた。言われてみれば読んだ。いま思い出した。私がそう言うと、友人はちょっと上半身をそらして私をながめ、それから、小さい声で言った。ちょっと前からどうもおかしいと思ってたんだけど、あんた、家族愛にあふれたマンガなら平気で楽しく読むくせに、「親兄弟と不仲だった主人公が仲直りする」みたいな展開はすごく嫌いだよね。嫌いっていうか、記憶から消すよね、存在を。あ

    こいつも仲間じゃなかった - 傘をひらいて、空を
    mionhi
    mionhi 2019/03/06
    フィクションよね?