岐阜市寺田の路上で3月25日、ホームレスの無職渡邉哲哉さん=当時(81)=が襲われ死亡した事件は、県内の19歳の少年5人が傷害致死や殺人の容疑で逮捕されてから30日で1週間となる。少年の一部は殺意を否認しているが、事件当日は逃げる渡邉さんを執拗(しつよう)に追い掛け、暴行に及んだ疑いも浮かんでいる。石を投げる嫌がらせ行為は、なぜ命を奪う凶行に発展したのか。県警は経緯を慎重に調べている。 ◆デマ拡散、無関係の学生に脅迫メール 殺人の疑いで逮捕されたのは、安八郡安八町の会社員少年、大垣市の無職少年、瑞穂市の無職少年。傷害致死の疑いで逮捕されたのは、瑞穂市の少年、山県市の少年。県警は防犯カメラの画像解析など捜査を進め、少年たちを特定した。 県警によると5人は3月25日未明、同市河渡の河渡橋の下にいた渡邉さんらに石を投げ、うち3人が逃げる渡邉さんを同市寺田の路上まで約900メートルにわたって追い掛