サイネージ導入後のサービスが市場拡大に貢献 今後拡大が見込まれる分野は、コンテンツの制作や配信業務の請負など、デジタルサイネージ導入後のサービスだ。この分野もかつては金融機関や医療機関向けに特化したサービスが多かったが、市場の拡大とともに幅広いユーザーにサービスが提供されるようになった。 メディアプレーヤーを使った配信システムなどの累計数は、2008年で約4万台。その46%がコンテンツ制作および配信を外部に委託していると推測される(図2)。サーバなどの専用機器を持たずに配信システムを構築できるASP/BPO(業務プロセスアウトソーシング)サービスが拡大していることもあり、業者に委託する比率が年々高まっている。 2008年におけるコンテンツ制作・配信サービス市場は、前年比130%弱の約53.5億円となった。配信システム数が増え、外部企業への委託比率も高まったことで、2010年には84.5億円