《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 国鉄時代、ヤード継走輸送が全盛だった頃の貨物列車は、大きく分けて二つありました。 一つは、貨物取扱駅と方面別に仕分けをする操車場の間を行き来する列車で、これを「解結貨物列車」と呼ばれていました。もう一つは操車場と操車場の間を長距離を運行するもので、列車の速度別に「普通貨物列車」と「急行貨物列車」がありました。どちらも最後尾には列車掛が乗務していましたが、前者は主に有蓋車に車掌室を設けた有蓋緩急車が、後者は長距離に渡って乗務するため、比較的設備の整った車掌車が充てられていました。 これら列車掛が乗務する車両のうち、有蓋緩急車はは読んで字の如く、有蓋車に列車掛が乗務するための設備が設けられた車両です。「有蓋」があるのなら「無蓋」もあるのではと考えられると思いますが、国鉄で無蓋車に緩急設備を設けた車両はあるにはありまし