1.12 選手権準決勝 尚志高 3-3(PK2-4)青森山田高 埼玉] 対戦した者だから分かるものがある。青森山田高(青森)の選手、そして指揮官は認めた。尚志(福島)FW染野唯月(2年)の能力の高さを――。 染野はまさに圧巻のプレーを披露した。前半26分にセットプレーから1点目を奪うと、後半23分には青森山田3選手をワンフェイクで手玉に取って2点目。さらに同30分にはスルーパスから冷静に流し込んでハットトリックを達成した。得点だけではない。空中戦での強さを発揮し、抜群のスピードで裏へ抜け出すなど、攻撃の核として存在感を放ち続けた。 対峙したのは福岡内定が発表されているDF三國ケネディエブス(3年)だったが、染野の対応に苦戦した。「今までやってきたFWとはちょっと違う」と表現した三國は、「ヘディングも強いし、技術もある。背後に抜け出すタイミングや足元で受けるタイミングが一味違うと感じた」と多