調査研究本部研究員 笹沢教一 1月から米カリフォルニア大学バークレー校の大学院で「日本報道論」を教えている。半年間の講座のテーマには、私が長く科学記者をしてきたことから、最先端から伝統工芸まで幅広く扱う「ものづくり」、そして、基地移転問題で揺れる「沖縄」を選んだ。 講義の初日、ありきたりではないがそれらしい日本の風景を紹介しようと、スライドの冒頭にお台場のガンダムを登場させた。が、学生たちは実物大のアニメロボット像だということはわかってくれたようだが、残念ながら何のロボットかがわからない。 「トランスフォーマー?」「じゃあボルトロン!」。後者は、80年代に日本で放映された「百獣王ゴライオン」などをシリーズ化した米国の番組で、こちらではガンダム以上に根強い人気がある。トランスフォーマーも日本の玩具がルーツだし、あたらずといえども遠からず。まあよしとしよう。とにかく、日本のアニメロボットが長年