怒りの炎 イランの首都テヘランで「コーラン焼却集会」に抗議して米国旗を燃やす人々(9月13日) Caren Firouz-Reuters 結局、テリー・ジョーンズ牧師は周りからの圧力、そしておそらくは自分自身の良心に屈した。しかしその決断はあまりにも遅すぎた。 ジョーンズの「コーラン焼却集会」計画(後に撤回)を受けて、インド北部カシミール地方やアフガニスタン、イランなどで抗議デモが発生。デモは暴動に発展し、9月13日までに少なくとも16人が死亡した。 暴動は同時多発テロからちょうど9年を迎えた9月11日の翌日に始まった。世界が宗教過激派との対立は避けねばならないと考えている、まさにその時に。狂信者が起こした9年前のテロが、それから10年近く続く2つの戦争を生み、何十万人もの命を奪っている。この恐怖──愚行と呼ぶ人も多いだろう──は、ごく少数の狂った原理主義者たちの激情から始まった。 今回の