【シンガポール=岡崎哲】米国とオーストラリアは8日、豪南東部メルボルンで外務・防衛閣僚会議(2プラス2)を開き、アジア太平洋地域で「安全保障上、日本が果たす重要な役割」を再確認し、日米豪3か国による戦略対話を強化することで一致した。 会議後に発表された共同声明によると、中国と周辺国との摩擦が絶えない東シナ海、南シナ海の諸問題について「平和的解決が必要」との認識で一致。 南シナ海の問題を巡っては、法的拘束力を持つ「行動規範」の策定を支持する方針も声明に盛り込んだ。規範策定に応じない中国をけん制した格好だ。 AP通信によると、クリントン米国務長官は会議後の記者会見で「中国が責任あるプレーヤーになることを望んでいる」と語った。