「オタリーマン」がいるのなら、オタク官僚=オタクラートがいたっていいはずだ。32歳の経済産業省職員にして自称アニオタの三原龍太郎が、日本産コンテンツの海外展開を中心に、クール・ジャパンのあり方を考える。ただし、ここでの内容は筆者個人の見解であり、筆者の所属する経済産業省の見解ではない。筆者の「本業」もアニメとは無関係なのである。 「バンダイ!」「バンダイ!」「バンダイ!」 2010年7月第1週の週末、私は全米最大の日本アニメの祭典・アニメエキスポの会場にいた。そこに出展しているバンダイエンタテイメント(Bandai Entertainment)のブースの周囲には黒山の人だかりができており、バンダイコールが巻き起こり、異様な盛り上がりを見せていた。 バンダイエンタテイメントは、バンダイナムコグループの北米支社の一つだ。日本の権利者からアニメのライセンスを受け、そのアニメの北米現地向けのローカ
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