ワシントンD.C.(Washington, DC)のNASA本部で会見するフェリッサ・ウルフ・サイモン(Felisa Wolfe-Simon)氏(2010年12月2日撮影)。(c)AFP/Jewel Samad 【12月3日 AFP】米航空宇宙局(NASA)の研究チームは、リンの代わりにヒ素を摂取して成長する細菌をカリフォルニア(California)州東部のモノ湖(Mono Lake)で発見したと、3日の米科学誌サイエンス(Science)に発表した。 これまで、生命の維持には炭素、水素、窒素、酸素、リン、硫黄の6元素が必須というのが定説だった。リンがなくても生きられる細菌が発見されたことで、生命の構成要素の再定義を迫られるとともに、地球上の未知の有機体や地球外生命体の探索に新たな希望が示されたことになる。 この「GFAJ-1」という細菌は、ヒ素を食べるだけでなく、DNAと細胞膜でリンを