下請け業者への支払代金を減額したり、正当な理由がないのに商品を返品したりしたのは下請法違反(代金減額の禁止など)に当たるとして、公正取引委員会は12日、大型スーパーを全国展開するコストコホールセールジャパン(千葉県木更津市)に再発防止を勧告した。総菜やパンなどのプライベートブランド商品を製造する23社が約2年間で計約3550万円分の損害を受けたと認定した。 公取委によると、認定時期より前から常態化していた可能性がある。コストコ側に違反の認識はなかったが、公取委の調査後は違反を認め、2月に減額分などを下請け各社に支払った。 コストコは令和3年11月~5年12月、プライベートブランド商品の製造を委託する下請け20社に対し「期間限定セール」などの時期に支払代金を減額。減額分を値引き分の補塡(ほてん)に充てていたという。また、正当な品質検査を実施しないまま、商品に瑕疵(かし)があるとして、11社に