全国の原発が停止するなか、東京電力は4月からの電気料金値上げを申請。原発を止め続ければさらに電気料金は上がるのか?資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会基本問題委員会で原発のコスト問題に切り込んでいる、立命館大学国際関係学部教授の大島堅一さんに話を聞いた。 プロフィール▼おおしま・けんいち 福井県出身。一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士。高崎経済大学助教授を経て、2008年から立命館大学国際関係学部教授。専門は環境経済学、環境政策学。著書『再生可能エネルギーの政治経済学』(東洋経済新報社)、『原発のコスト―エネルギー転換への視点』(岩波新書)など多数。 <停止しても莫大な固定費がかかる原発> ◆4月から燃料費高騰を理由に電気料金が値上げされますね 原発を止めて火力発電を稼働させると、化石燃料の焚き増し分が生じることは事実です。しかし、同時に問うべきなのは、「原発