マスケット銃 18世紀初頭、火縄を火皿にある口薬を発火させる火縄銃に代わり、まだ先込めであるが撃針で火打石(フリント)強打することにより黒色火薬を発火させるフリントロック式小銃が主流となった。 小銃の別の分類として、施条(ライフリング)されているものがライフルであり、されていないものがマスケットという方法がある。それで前記と併せ、マスケットは、進化の順で火縄銃(マッチロック)とフリントロックに分かれる。西洋には火縄銃にもライフリングされたものがあるが、日本の火縄銃にはいっさいライフリングはない。理由は不明である。 このうちライフリングされフリントロック式のものがマスケットと特筆されることがある。機能的に火縄銃と大差はないが、口径がやや小さく銃身が長くなったことが特色である。これは射程距離を長くしかつ命中率をあげるためだ。ただし100メートル以内の短距離において、火縄銃から現在のライフルまで