(台北中央社)総統選を来月に控える中、中国当局が中国でも絶大な人気を誇る台湾のロックバンド、メイデイ(五月天)に対し、親中的な発言をするよう圧力をかけたとロイター通信が報じたのを受け、与党・民進党と最大野党・国民党の各陣営はコメントを発表した。民進党の総統候補、頼清徳(らいせいとく)副総統の陣営は「野党陣営は共に北京を非難すべきだ」と訴え、国民党の総統候補、侯友宜(こうゆうぎ)新北市長の陣営は「事実であれば強く非難する」と表明した。 ロイターは28日、複数の関係筋や台湾当局の内部文書の情報として、中国の国家ラジオテレビ総局がメイデイに対し、台湾は中国の一部であるとの中国側の主張に公式に支持を表明するよう要求したと報じた。 頼氏の選挙事務所の広報担当、趙怡翔氏は、中国がメイデイに対して政治的立場を表明するよう圧力をかけたと報じられたことは、対岸が手段を問わずに全力で総統選と立法委員(国会議員