コンテンツの維持において、舞台設定を変化させねばならない。変化させ、新たな舞台設定が生まれるという事件のみで、消費者の注意が引かれる。長期間に及ぶ変化なしのコンテンツ展開はマンネリ化と飽きを呼び、一部のマニアのみを残して飽きられ、新規参入者を阻む。 舞台設定の変更は、チャンスである。既存客は同じコンテンツ系列に属しているというだけで参加し、うまくいけば新規参入者までもを手に入れることができる。しかし、リスクも伴う。前作のイメージを崩す変更は、既存客の反感にあう。 前作と続編の関係は、コンテンツ戦略によって様々だ。しかし、ラブライブ!シリーズの二作目、『ラブライブ!サンシャイン!!』においての前作との関係は、これまであまり見たことがないものである。『サンシャイン!!』という作品世界を、コンテンツそのものや視聴者などといったメタ作品世界と重ね合わせているのだ。これはセカイ系ともいってよいだろう