市場の概況と“デザイン塾”が誕生した経緯 セミナーはまず、クリーク・アンド・リバー社 デジタルコンテンツ・グループの田川浩充氏が講師として登場。同社が“デザイン塾”を始めた経緯と、ゲームデザイナーやイラストレーターを取り囲んでいる市場概況がどう変わっていくのかなどが、デザイナー視点で紹介された。 最初に前置きとして語られたのは、日本を取り巻く現状だ。いま日本はとてもクリエイティブな市場になっていると言われ、ゲームやアニメに関わらず、さまざまなジャンルで日本の“ものづくり”が世界の注目を集めている。その象徴的なキーワードが“Cool Japan”だ。これは経済産業省が推進している事業で、簡単に言うと日本のカッコいいオリジナル文化を世界に発信するために行われているプロジェクトの総称。たとえばデザインというテーマでは初音ミクがひとつのシンボリックなアイテムになっているなど、ゲームやアニメといった