2月16日に放送されたTBSラジオの番組で、宮崎駿監督がインタビューに応じ、フランス週刊紙「シャルリー・エブド」の銃撃事件をめぐる風刺画問題をはじめ、混乱する国際情勢について、自論を語りました。 インタビュアーは、ジャーナリストの青木理さんです。 いろんな民族がいて、何が火を噴くかわからない場所に比べたら、日本は簡単なところにいる。 宮崎: ぼくも、この国際情勢についてどうやって総合的に捕まえていいのか、ほんとうにわからなくなって。ルーマニアとブルガリアの写真を見せられて、これは面白いところだと思ったんです。何故かというと、舞台を外国にするときに、西洋の自分の行った範囲では、「だいたい、こんな建物が建ってるな」とか、そういうのがあるんですけど、ルーマニアとブルガリアを見たら、違うんですよね。そういうのと違うトルコの影響も充分受けている。イスラムの影響も。実に魅力的な建物があることが分かって