「お求めやすい商品です」「お求めやすい金額になっていますので、この機会にぜひどうぞ」 広告や店頭などでよく見かけるこのフレーズですが、実は日本語としては正しくはない表現。「お求めやすい」という言葉の間違いと、正しい表現の仕方を解説します。 「お求めやすい」という言葉はなぜ間違っているのか 動詞に「お」をつけて表現する尊敬語では、「お+動詞+なる」という形をとります。「お越しになる」「お読みになる」という表現ですね。 また、「動詞+やすい」の形(動詞の連用形に「やすい」がつく)になった言葉は形容詞として考えます。「お美しい」「お若い」といった人の特長を伝えるときに使う形容詞には「お」をつけて相手を敬った表現にすることはできますが、元々動詞だった言葉が形容詞化したものに「お」をつけて使うことはできません。 以上2つの理由により「お求めやすい」という表現は誤用。「お求めになりやすい」と書くのが正