『もぐらと奈加ちゃんが日本人のヘンな習慣について考えてみた。』(もぐら/KADOKAWA)は、そんな日本人の習慣を紹介しながら、そのひみつに迫ろうというコミックエッセイだ。 ある日、主人公・奈加ちゃんの小学校で学級委員選挙があり、投票数が黒板に“正”の字でカウントされた。すると、アメリカ人の同級生アニーが「アメリカと違う」と言った。 欧米などでは、5を数えるときは、斜めに線を4本引き、最後に横線で貫く。南米などでは、□を書き、最後に斜め線を入れる。 日本や韓国、中国で使われる“正”とは異なるが、どれも、5本の線で5という数字を表す“画線法”のバリエーションだ。 なぜ日本では“正”なのか? “正”は中国から伝わったそうだが、江戸時代の日本では“玉”が使われていたという。 “玉”は、そろばんを連想させるし、宝石や美しいものといった、縁起の良い意味を持っており、それが好まれたそうな。 ならばなぜ