前回書いた区間推定というのは、標本から母集団に対する推測を行うことである。 (たとえば標本から母集団の平均値を推測する) これを統計的推測という。 これに対して、統計的仮説検定というのは、母集団についてある仮説を立て、それが正しいかどうかを標本から判断することである。 仮説というのは、たとえば母集団について、AとBに因果関係があるかどうか、とか(例:クロス表作成によるカイ二乗検定)、母集団同士の平均値に差があるかどうかとか(例:正規分布による検定、t検定、分散分析など)、そういうものである。 検定の手順はおおむねこんな流れ。 1)仮説を立てる 統計的仮説検定は、証明したいこと(対立仮説という)に対して、否定したいこと(帰無仮説という)というものを立てる。その理由は以下の通り。 たとえば「カラスは黒い」という命題を証明しようとするとする。 証明したいことは「カラスは黒い」なので、これは対立仮
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