異種結婚譚なるものがあるようですが、『まんが日本昔話』からそのような話をば。恋人、結婚相手は慎重に選びたいものですが、そううまくいかないのが、心の常です。 『そば屋にむこ入りした雷』(雷様と人間) 娘さんが一人でやっている蕎麦屋に落ちてきた雷様。「蕎麦を一杯」…おいしい蕎麦を食べてお腹いっぱいになるや、震えている娘さんに気づき、事情を聞いて…。「なら、オラを婿にしてくれんか?」 「いや、何でだよ」と思ったのですが、一人きりの娘さんを不憫に思ってのようです。でも「雇ってくれる?」ならまだしも、婿入りまで頼むのもどうかとは思いますが、意外や雷様は優しいし、作る蕎麦は大好評。「店員雇おうよ」と言いたくなるほど繁盛するというお話。