安倍晋三首相は6日、三重県伊勢市で伊勢神宮に参拝し、同市内で年頭記者会見に臨んだ。政権発足から1年余り実現していない日中、日韓首脳会談について、「困難な課題や問題があるからこそ、前提条件をつけずに首脳同士が胸襟を開いて話をするべきだ」と述べた。昨年末の自らの靖国神社参拝でさらに悪化した中韓との関係改善に改めて意欲を示したが、「首脳会談は現時点で見通しがあるわけではない」とも語った。 韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は6日の会見で首脳会談開催に「十分な準備がなければならない」と安倍首相に歩み寄りを求めるとともに、歴史認識をめぐる日本側の姿勢を批判。これに対し、首相は会見で「(前提条件なしという)同じ姿勢を中国、韓国にも、とってほしい」と語った。靖国参拝については「(不戦の誓いなど)私の真意を直接説明したい」と述べた。 首相は経済政策について「この春こそ、景気回復の実感を収入アップという形で国民