藤原彰が『天皇の軍隊と日中戦争』で紹介している三光作戦(燼滅掃討作戦)関連の資料、北支那方面軍の「第一期晋中作戦復行実施要領」は「燼滅目標及方法」を次のように定めている。 1、敵及土民を仮装する敵→殺戮 2、敵性ありと認むる住民中十六才以上六十才迄の男子→殺戮 3、敵の隠匿しある武器弾薬器具爆薬等→押収携行やむを得ざるときは焼却 4、敵の集積せりと認むる糧秣→押収携行やむを得ざるときは焼却 5、敵の使用する文書→押収携行やむを得ざるときは焼却 6、敵性部落→焼却 (藤原彰、『天皇の軍隊と日中戦争』、99ページより孫引き、カタカナをひらがなにあらためたほか、Web上で再現できないレイアウトを改変。) 最近、この資料を「三光作戦否定論者」に紹介する機会が複数あったのだが、帰ってきた反応がそろって「ゲリラ(便衣兵)は殺されて当然だろ?」というものだった。旧日本軍でさえ、概念としては「土民を仮想す