1980年代のロンドン南西部で育った筆者にとって、飲酒や薬物乱用は特別なことじゃなかった。私自身、14歳の頃には酒を覚えていた。なぜそう断言できるかというと、その年齢でラガーを飲みすぎ路上事故を起こし、犯罪歴がついたからだ。中学校ではみんなでセーターの袖に染み込ませたティペックス(修正液)を嗅ぎ、昼食の時間にはEmbassy and Rothmans(タバコ)を吸い、校外のレクリエーションではよくわからないスプレー缶を吸っていた。大学ではキマった状態で耐久チェスに興じ、森でLSDやマジックマッシュルームをやりまくり、パンクライブでひたすら酒を飲みまくった。 今の十代はそれをどう思うのだろうか? Z世代は、1980年代、90年代、ゼロ年代のキッズたちと比べて〈ハイ〉なのか? 英国の若者は、べろべろに酔っ払う放蕩世代なのか、それとも清教徒的な生活を是とする世代なのか? メディアの主張をみている