異国へ行くと、たまにお墓によることがある。 宗教や国によって死者の埋葬方法はさまざまで、そうした違いをみることができるからだ。 ロンドンには、一風変わった墓地があるという。それが、ハイゲート墓地だ。ロンドンの中心部から、電車で30分ほどいったところにある。 ゴージャスすぎる墓の謎 佐藤優氏の「紳士協定: 私のイギリス物語」という本で、マルクスの墓がロンドンのハイゲート墓地にあるということを知った。 佐藤氏は、かつて外交官としてソ連の大使館に7年ほど勤務していた。 当時のソ連では、ロシア語を外国人に教えることはスパイ育成行為とみなされていたので、彼は仕方がなくイギリスの陸軍学校でロシア語を学ぶことにしたのである。 そんなイギリスでの出来事をまとめたのが、先の本である。 そんなわけで「マルクスの墓参りに行ってみよう!」と思っていたのだが、調べてみると何やら墓地の様子がおかしいのである。 これお