ドラクエ1は、魔王を倒してさらわれたお姫様を救出することが最終目標ではなく、旅の中盤でお姫様を助け出すことができるという点で、当時は非常に斬新だったと聞く。 しかもお姫様を助けるのは任意だというから驚きだ。 しかし、そうはいってもお姫様であるローラ姫を助け出す勇者がほとんどだろう。 ローラ姫を助け出し、城まで連れ帰ってはくれませんか?という不可避のお願いを聞くと、勇者は彼女をお姫様抱っこする。 容量不足と常に戦い、泣く泣く要素を削っていた当時のゲーム開発において、姫を抱えている勇者のグラフィックを作り出したその執念には脱帽するしかない。 そして姫を大事に大事に(途中宿に寄りながらも)城に送り届ける勇者。 王様に感謝されるものの、旅のゴールはここではない。あくまで中間地点でしかないのだ。 いや、そもそも、城に届ける必要すらない。 勇者が望むのであれば、そのままモンスターと戦い続け、竜王のもと
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