東京都心の直下に活断層の可能性がある断層が存在するとの調査結果を、首都大学東京などの共同研究チームがまとめた。マグニチュード(M)7級の地震を起こす恐れがあり、本格的な調査が必要だとしている。阪神・淡路大震災のような都市直下地震が、首都のど真ん中でも発生してしまうのか。 この断層は東京都北区田端から新宿区四谷付近までほぼ南北に延び、長さは少なくとも約7キロ。国の中枢機関が集中する千代田区霞が関や永田町から約2キロの近距離にある。 地質調査に詳しい日本活断層学会・元副会長の豊蔵勇氏らが、工事現場などで採取した地下のボーリング調査の試料を分析した結果、上端は深さ数メートルの地下にあり、東側へ傾斜している正断層と推定。数十万~7、8万年前までの間に数回ずれた痕跡があり、「数万年間隔で地震を繰り返す活断層の可能性がある」と結論付けた。活動した場合、M7級の大地震を起こす危険があるという。 都