実直に育った令嬢が転機を経て淑女たる自己に目覚めていく様が描かれています。 ただ憧れていた人々との突然の触れ合いの中で育んできた素養を発揮する女の子は、儚げではあっても確かな芯を感じさせます。アーサー王伝説を下地とした王宮と策謀の背景が物語に厚みを与えてはいますが、その片隅にいたはずの一人の女性の物語として仕上がっています。
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