薬指の標本 (新潮文庫) 作者: 小川洋子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1997/12/24メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 124回この商品を含むブログ (310件) を見る偶然の祝福 (角川文庫) 作者: 小川洋子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/01/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (130件) を見る 失うことによって強い印象を残すもの。居なくなることによって初めて意識される存在。永遠なんてないけれど、それに似たものを刻み付ける事が出来たら、幸せなのかなあ。もう得ることよりも失うことのほうが多いような年頃になって、失うからこそ、限りがあるからこそいとおしいというのは確かに、うん、あるな。 今年は今まで読まなかったタイプの本を読もうと思っているのです。たとえば日本の作家とか、文学っぽい(笑)ものとかを。ベストセラ
金曜日が、1週間で1番好き。 土曜日は、1番の話ばかりしていた。1番好きな映画とか、1番好きな小説家とか、とか。それは折々でかわっていくものなんだけど、そうやって「やっぱりあれいれたい」とか「これもはずせない」とか考えるのは、頭のなかを棚卸しするみたいで楽しい。 日曜日は、この冬買ったばかりなのに、2度しかスイッチを入れなかったホットカーペットをしまった。最近買ったものの中で1番、残念な買い物だと思う。でもおかげで長風呂の楽しさを知った。 掃除機をかけてベランダで干して、大きな袋に入れてから押し入れに詰める。その後、カーペットをどけたフローリングの床を湿ったクイックルワイパーみたいなやつで拭き、乾くまでベランダに腰掛けてマンガを読んだ。ホットカーペットは濃いグレーだったので、それが敷いてあるだけでなんとなく部屋がひきしまって見えたんだな、ということを、白っぽく間延びした部屋の様子を眺めて考
昨日からなんだか春みたいな陽気ですが、そろそろ2008年を振り返っていこうかと思います。というわけで、まずは本から。 → といっても今年はばたばたしてたせいか、あんまり読めてない上に感想を書いてない本が多くて、そして感想をかかないとやっぱり自分はすぐに忘れるなぁ…というのが全体的な印象です。前(id:ichinics:20061205:p3)にも書いたことあるけど、私にとって感想っていうのは、浮かんだだけじゃすぐに流れていってしまうものみたいだ。ちゃんとひろっておかないと、それがどんな感想だったのかもう改めて見ることはできないような気がする。 でも思ったことを言葉にしてひろっておけば、その過程でこぼれるものももちろんあるにせよ、それが浮かんだときの感じ、は思い起こせたりもするわけで、私はやっぱり、その感じをとっておきたいんだなぁということを、消えてしまった感想のことを思いながら思っています
長い小説を読み終えて、本をぱたんと閉じる瞬間というのは、実に気持ちのいいものである。これほど、達成感という言葉がしっくりくるものもない。それがおもしろい本であれば「ああ、読んでよかった」とうれしくなるし、今ひとつ自分の趣味にあわなかったとしても、ふくらはぎを痛めながらもかろうじて完走したマラソンランナーのように「それでも最後まで読み通した」と自分を誇ることができる。 ここでむずかしいのは、世間的には名作と称される古典の長編小説に手をだし、じっさいに読んでみるとまったくわけがわからず、心が折れかかっているようなときである。がんばって読み通すか、おもいきってあきらめるか、という選択をせまられることになる。名作というからには、きっとそれなりの意味あいがある小説なのだろうけれど、なにがおもしろいのかさっぱり、というような場合、しだいに本のタイトルを見ただけで悲しくなってくる、といった事態にもなりか
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