別に風流なことを書こうというのではない。 知る人は知っているだろうが、「濡れ落ち葉族」というのがあって、定年を迎え会社に通うこともなくなった亭主たちの一部の方々を指して評する言葉である。 仕事一筋でずっと来て、趣味もなく、近所付き合いもなく、会社関係を離れると社会とのつながりもない。 で、出かける当てもないので家でゴロゴロする羽目になる。外出というと、奥さんが出かけるときに、奥さんとしては必ずしもついてきて欲しくはないのに暇な亭主がくっ付いて来る。 それは秋の日に路上に吹き溜まる落ち葉が、雨や露などで濡れていると、その上を歩いたりすると、靴の裏などに落ち葉がベタベタくっ付いてしまう。 そのように亭主が奥さんにくっついて回って邪魔でしょうがない、亭主が奥さんの足手まといになっているそういう状態を指す言葉のようである。一説によると評論家の樋口恵子女史が造語された言葉だという。 さて、つい先日、