「このあいだ、立川の病院に、カレーピラフを食べに行ったよ」……と、立川出身の知人に話したところ、 「あー大塚さん、B級グルメ好きだもんねえ……あ、『おでんそば』は食べなかったの?」と返された。 「おでん……そば?」 「そうそう、おでんそば」 「何すか、それ?」 「いや、駅のホームにあるの。立川名物って看板に書いてある」 「……おでん入ってるんですか?」 「いや、私は食べたことないんだけど……なんかが上に乗ってるんじゃなかったかなあ」 「なんかって何すか?」 「何だろう」 「何だろう、って、立川名物なんですよね?」 「だから、食べたことないし。わかんない」 「……えー」 確かめに行かねばならない。 中央線に揺られ、中野から30分、立川をめざす。 その間に、「おでんそば」を想像してみた。 「麺全体がおでん風味で、要するに『ちくわぶ』みたいな味がするのかな~う~ん………そういえば、『セイシュンの