通信分野の取材をしていると、スマートフォンの開発や販売に関する日本メーカーの苦境を案ずる話題になることが多い。 こうしたなか、NTTドコモの夏モデルで“ツートップ”に選ばれたソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia A」が、発売後1カ月で64万台売れ、ドコモ製品の中で過去最高の販売ペースを記録した。同じツートップの「Galaxy S4」(韓国サムスン電子製)を上回る好スタートで、日本メーカーの意地を見せる格好になった。 ソニーモバイルはKDDI向けのスマートフォンとしては「Xperia UL」を5月に発売し、BCNランキングでは、iPhone 5に次ぐKDDIの売れ筋製品になっている。 スマートフォン市場を切り開いたiPhoneは携帯音楽プレーヤーのiPodに通信機能とカメラが付いて生まれた。日本メーカー各社もまた、温度差はあるものの、既存の有力製品の要素技術やブランド力をスマー