降りしきる雨に、気温は14・5度と10月中旬の東京にしては肌寒い朝になった。来年のパリ・オリンピックの日本代表選手の選考会を兼ねた10月15日の「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」。世界選手権にも出場した川内優輝さん(あいおいニッセイ同和損保)は、スタートから飛び出した。「この涼しさ、この雨だったらいける」。悪天候は得意だ。 川内さんは36歳。「大逃げ」を仕掛けたベテランは5キロ、10キロ、20キロと独走を続け、ついてくる選手はいなかった。レース前、好成績が予想されていたのは東京五輪6位の大迫傑さん(ナイキ)だった。
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