降りしきる雨に、気温は14・5度と10月中旬の東京にしては肌寒い朝になった。来年のパリ・オリンピックの日本代表選手の選考会を兼ねた10月15日の「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」。世界選手権にも出場した川内優輝さん(あいおいニッセイ同和損保)は、スタートから飛び出した。「この涼しさ、この雨だったらいける」。悪天候は得意だ。 川内さんは36歳。「大逃げ」を仕掛けたベテランは5キロ、10キロ、20キロと独走を続け、ついてくる選手はいなかった。レース前、好成績が予想されていたのは東京五輪6位の大迫傑さん(ナイキ)だった。
女子5000メートル決勝、力走する田中希実(右)。左はオランダのシファン・ハッサン=ハンガリー・ブダペストで2023年8月26日、中川祐一撮影 陸上の世界選手権第8日は26日、ブダペストで行われ、男子400メートルリレー決勝で日本(坂井、柳田、小池、サニブラウン)は37秒83の5位で、2大会ぶりのメダル獲得はならなかった。米国が37秒38で制した。 女子5000メートル決勝で田中希実(ニューバランス)が14分58秒99の8位に入り、同種目の日本勢として1997年大会8位の弘山晴美以来、26年ぶり2人目の入賞を果たした。 男子1600メートルリレーで前回4位の日本(地主、佐藤風、佐藤拳、中島)は3分0秒39の1組5着で予選落ちした。同十種競技の丸山優真(住友電工)は7844点の15位だった。
大学院の入学金から高級椅子まで−−。大阪市議の政務調査費の領収書には、たびたび問題になってきた親族への家賃支出などが記されていた。昨春の統一地方選で当選し、今回初めて使途が明らかになった「大阪維新の会」の新人議員20人にも、問題視されかねない支出は続出している。 京都大大学院への入学金(28万2000円)の半額を政調費から支出したのは1期目の維新市議(27)。今春、経営管理教育部に入学した。市議は取材に、「当選後、経済の知識がないことを痛感し、政策力を身に着けたかった。自治体も経営感覚が重要になっている」と話し、授業料も半額支出することを検討しているという。自民市議(45)も大阪市立大大学院の入学金を全額支出した。 2期目の維新市議(34)は備品への「こだわり」がにじむ。「プレミアムチェア専門店」で購入した高級椅子(6万8000円)を8割計上。英国製サイクロン式掃除機(5万8800円)も8
◇見よ繁栄下の「踏み台」--ルポライター・鎌田慧さん(72) 約束の時間きっかりに、鎌田慧さんは現れた。 「やあ、お待たせしましたか」。柔らかな物言いと物腰--。社会の矛盾を厳しく追及し、権力と闘い続ける超硬派のルポライターである。「こわもて」像をイメージしていた不明に恥じ入った。 東京・渋谷。待ち合わせたホテルの喫茶室は、高さ10メートルはある大きな窓から春の陽光がさんさんと降り注ぐ。 「(福島第1原子力発電所の事故後)テレビで『クリーンエネルギー』って言葉を使う識者が増え始めていますよね。太陽光とか風力発電とか、クリーンエネルギーの導入を真剣に考えるべき時だと」 太陽光類は一般に「再生可能エネルギー」「自然エネルギー」などと表現されてきた。これまでクリーンといえば原発。二酸化炭素、温室効果ガスを発生させない地球に優しい、しかも安定供給できるエネルギー--そう国や電力会社は主張してきた。
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