最近の若い世代には非常に多いような気がする。 つもりくんである。 正しくはどう分類すればいいかわからないし、実際にそんな分類を見たこともなく、私が勝手にそう呼んでいるだけに過ぎないが、事あるごとに“やったつもりなんですが”という言葉を返してくる子たちである。彼らが“つもり”を連発するのは、ミスをしたときや、こちらが期待していたほどの成果や結果を出せなかったときだ。 私の周りでわりとよくある会話でいくと、こんな感じだ。 「悪いんだけど、1日現場を歩きまわって、拾ってきたコメントはこれだけ?」 「はぁ。ぼくなりに頑張った“つもり”なんですけど」 つもりなのである。 彼らが頑張っているのは私だってわかっている。 事件取材などは特にそうだが、私たちは容疑者の親族をはじめ被害者宅、さらにはその近隣住人宅を一軒一軒訪れては、事件を起こす前の容疑者の様子や事件につながる兆候、最近変わったことはなかっ