「ウソだろ」その一報を受けたとき、思わず言葉が口をついて出た。初動の際のメモをいま見返してみると、メモには書きなぐりの字で「ふじみ野。立てこもり。猟銃所持。」などと書いてある。 【画像】”猟銃”立てこもり事件から1週間余。容疑者をめぐる悪評の数々とは(画像8枚) どこかで信じたくない気持ちのまま県警本部に上がるとやはり、ただならぬ空気が流れていた。県警幹部らも続々と戻ってくる。やっぱり事件は起きている―。こうして長い夜が始まった。事件発生から1週間以上たった今、これまでの取材メモから、事件までの経緯を振り返る。 11時間に及ぶ”にらみ合い”の末 強行突入1月27日(木)午後9時ごろ。ふじみ野市の住宅で、男が複数人に対して猟銃を発砲。1人を人質にとっているという。「ものすごく広く規制されている」とまもなく現場から連絡が入る。現場周辺は、半径300メートル圏内で立ち入りの規制がかけられ、警察が