〝燃える闘魂〟は金銭感覚も並外れていた――。1日に心不全で死去したアントニオ猪木さん(享年79)は、昭和のプロレスラーを象徴するかのように豪快、豪傑だった。特に「お金」にまつわる数々の伝説を残し、背負った借金も青天井…。当時をよく知る元猪木番記者が〝昭和〟の燃える闘魂を振り返る第2回では、猪木さんのお金にまつわる話を一挙公開する。 猪木さんといえば、借金。モハメド・アリ戦で莫大な借金を背負い、返したと思ったら今度は悪名高きアントン・ハイセル(ブラジル政府を巻き込んだバイオ燃料事業)で数十億円の借金を背負い、返済に追われた。手形が落ちず、テレビの生中継が始まった後に、あわてて会場に滑り込んだ姿も何度か目撃している。 その頃の猪木さんがどんな暮らしぶりだったかというと…まぁまぁ優雅な暮らしを送っていたように見えた。 例えば巡業先への移動。乗るのは新幹線グリーン席と飛行機のファーストクラスだけ。
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