血液製剤に混入していた大腸菌に感染したことが原因とみられる。日本赤十字社が同日開かれた厚生労働省の有識者会議で報告した。大腸菌の混入による死亡例は初めてという。 日赤によると、亡くなったのは、急性骨髄性白血病の再発治療で骨髄移植を受けた10歳未満の女児。今年8月に血液製剤の輸血を受けたが、嘔吐(おうと)や下痢の症状が出たため、輸血は20ミリ・リットルで中止。約1か月後、敗血症性ショックによる多臓器不全で死亡した。 その後の調査で、女児の血液と、保存されていた血液製剤から同じ大腸菌が検出されたという。日赤は、同じ献血者の血液から作った製剤を既に回収しており、女児以外への使用はないとしている。