2009年5月15日 素白随筆遺珠・学芸文集 5月の平凡社ライブラリー新刊より、 岩本素白『素白随筆遺珠・学芸文集』をご紹介します。 底本は『岩本素白全集』第2巻、第3巻(春秋社、1975年)。 「素白随筆集遺珠」34篇、「日本文学の写実的精神」8篇を収録。 みすず書房『素白先生の散歩』(在庫僅少だそうです)、 ウェッジ文庫『東海道品川宿 岩本素白随筆集』、 平凡社ライブラリーの既刊『素白随筆集 山居俗情・素白集』 とあわせてお読みください。 78年の生涯で研究論文集1冊、随筆集2冊だけを残した素白の文章が、 これでほぼ、あらためて一般に手に入りやすくなりました。 以下は池内紀さんの解説より。 どうしてだろう? ものすべてがおそろしく早々と忘れ去られるなかになって、 岩本素白はそうならない。 この世にくり返し、もどってくる。 まるでその名のとおり、ハデやかな色が急速に褪せてゆく
2009年5月8日 とらやの一筆箋 一筆箋というのは、なかなか便利なものですが、こちらは、 とらやの東京ミッドタウン店で購入した「棹菓子二十箋」(値段は失念)。 同封の説明書には次のように書いてあります。 虎屋に受け継がれる大正七年の『御棹菓子見本帖』。 そこに描かれたお菓子の意匠を二十選びました。 羊羹など棹物の鮮やかな配色と絵柄は、 移り変わる季節の美しいひとこまを、切り取っています。 一枚めくる毎に違う表情が楽しめる一筆箋です。 下の写真は「新花(しんはな)いかだ」という意匠。 「水に流れる桜の花びらを、筏に見立てた菓銘です」とのこと。 さすが「和菓子界のエルメス」でございます。 投稿者 平凡社営業部 時刻: 5/08/2009 ラベル: その他 0 コメント: コメントを投稿
2008年10月12日 【書評】茗荷谷の猫 今朝10月12日(日)の読売新聞朝刊に、 木内昇さんの『茗荷谷の猫』の書評が掲載されました。 評者は、精神科医の春日武彦さん。 すばらしい書評を書いていただているので、少し引用します。 (全文は後日「YOMIURI ONLINE 本よみうり堂」に 掲載されると思いますので、ぜひご覧ください) この寂しさ、そして喪失感とそれでもなお残っている 夢の断片の切実さを十分に描き切っているところに、 本書の深い価値がある。 どこか微妙にバランスを崩すようにそれぞれの短編は作られ、 しかしそれらが集合することで、 取るに足らないけれども痛切な心情の連鎖が 鮮やかに浮かび上がってくる。 もしかすると十年以上も経ったある日、 何かの連想から本書の中の情景が 不意打ちのようにして蘇ってくるかもしれない―― そんなことを思わせる不思議な力を秘め
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