コマンドラインから電子メールを送信する必要に迫られたユーザはmail(1)コマンドに手を伸ばすかもしれないが、そうした場合は email というプログラムを選択しておくと、SSLを用いたSMTPサーバへのメール送信、複数ファイルの添付が可能なMIMEのサポート、アドレスブックによる送信先の管理、デジタル署名および暗号化の実施といった、より高度な機能を利用することができる。 確かにその他の選択肢としては、PerlやPHPから非常に複雑な構成の電子メールを送信するツールも存在してはいるが、cronジョブその他のアプリケーションから添付ファイルを1つ付けただけのメッセージを1件送信したいという場合に便利なのは、電子メールをコマンドラインから直接送信するという機能のはずである。 先の“email”というプログラムはこれが正式なプロジェクト名なのだが、本稿では混乱を避けるために“emailプログラム