国土交通省は26日、都心上空を通過する羽田空港の新たな発着ルートを検討する協議会の初会合を開いた。 羽田空港に発着できる飛行機の便数を大幅に増やすのが目的だが、都心上空へのルート設定に対しては、自治体から騒音や振動に対する懸念が相次いだ。ただ、強い反対論は出なかった。 初会合には、東京、千葉、埼玉、神奈川、茨城の1都4県などの自治体幹部や航空会社の社長、大学教授らが出席。川崎市の三浦淳・副市長は「これまでの運用を大きく変更する案。影響を強く懸念している」、荒川区の西川太一郎区長も「大都市上空での騒音や落下物に対して不安の声がある」と配慮を求めた。これに対し、東大の家田仁教授からは「飛行機の騒音は以前とは格段の違いがある」と懸念を和らげるような意見も出された。 国は都心上空の飛行ルートについて、これまでは騒音問題などへの配慮から「不文律で避けてきた」(国交省幹部)という経緯がある。しかし、こ