睡眠不足の人は食べ過ぎる傾向にある(約300キロカロリーも多い)、ということは過去記事でもご紹介したことがあります。双子を対象にした最近の睡眠時間の研究によると、遺伝的に太りやすい体質の場合は、睡眠時間が多い方が体重も軽いということがわかりました。 Photo by Dan Foy. ワシントン大学のNathaniel Watson博士は、一卵性と二卵性の双子合わせて1088組を対象に、睡眠時間に関する研究をしました。米国睡眠医学会の雑誌に載った研究結果では、双子のうち夜間の睡眠時間が長い方が、睡眠時間が短い方よりも肥満度指数(BMI)の数値が低かったのです。 睡眠時間が多い場合(9時間以上)はBMIの数値が低くなる一方、睡眠時間が少ない場合(7時間以下)は、肥満遺伝子がBMIの値を高くするようです(ちなみに、体重の変動に関して、睡眠時間が9時間以上の場合は遺伝的要因を受けるのが32%だけ